カウンセリングについて
今は付属の大学病院に通院している
難病でお世話になってる病院に、ちょうどメンタルがあって、自転車で5分ほどという楽チンな距離だ
予約制でそんなに待たないし、電車に乗れなくなってしまったアタシには好都合
今担当のおじさん先生との相性も悪くないと思う
優しい物腰でゆったりしているところが、アタシには合っている気がする
以前の医者は電車で2駅、そして当日受付した順から診察
7時過ぎから行って並んでいた
真冬の朝は凍えそうだったっけ
電車の窓から何気なく見えた医者だった
1年以上通ったけど先生には馴染めなかった
なんか所謂『偏屈?』な同い年くらいの男の先生
どこか違うところを見ている、そんな感じのする先生だった
この医者に通ってるとき、カウンセリングも希望して受けていたことがある
その先生は女優の小雪に眼鏡をかけたような先生で、アトピーで鼻が悪い、でも綺麗な女の先生だった
カウンセリングって
「最近はどうですか?」
から始まって、こっちが話すまで先生はなにも言わないのね
それが苦痛で苦痛で…
受けはじめてから間もなく、予習してから行くようになった
そうじゃないと、沈黙が耐えられないから
いろんな話をして、なんとなくのアドバイスをいただいたけど、これってなんの効果があるのだろう?と疑問を持つようになった
そしてある時先生に訪ねた
「ねぇ、先生?このカウンセリングでアタシはよくなったりするの?」
先生は
「私に話すことで、心が軽くなる、とか、そういうことはありますか?」
アタシは
「別に友達にも話せることだったりもするし、そういう感覚はないかもしれない」
先生の顔が少し曇った
あー、これはカウンセリングの意味がないな、と判断してしまった
そうこうしてるうちに、パニックを起こすことになるのだけど、その時を最後にカウンセリングは受けなかったし、引きこもりになってしまったからね
でも今、体も心もかなり回復してると思う
めまいは少なくなった
頭痛は我慢できるほどの痛み
耳鳴りはあるけど、前より気にならなくなった
何よりも上を向けるようになったり、引きこもりも良くなってきている
その先生が合わなかったのか、無能だったのか、それはわからないけど、カウンセリングを受けていた意味は、アタシにはなかったという答えが出た
いろんなカウンセリングがあると思う
それでよくなってる人がいることも知ってる
でも、アタシには何が効いたのだろうと考える
薬はもちろんだけど、いちばんは黙って見守ってくれていた旦那さんの存在、見捨てなかった友達の存在が大きかったのかもしれない
そして、ゆっくり家にいられたこと
鬱は休むこと
それって、ホントだなって
その時は怠けてるみたいで、後ろめたさしかなかったけど
もしも、鬱を抱えてて、このページにたどり着いた方がいたら、とにかく休んで!って伝えたい
そして、いちばんの薬は、そばにいる人の理解だってアタシは思う
また症状を繰り返すかもしれないけど、今気づいた、今思った、正直な気持ち
また明日曇るかもしれないけど
晴れる日もあるから
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