明日も曇り

優等生だった少女時代、2度の離婚、3度の結婚…現在鬱、引きこもりから脱出中のアタシの日常

『彼』

うっかりLINEを開いてしまった

ということは『既読』が付いてしまったということ


ブロック外したこと、分からないはずなのに、彼は何をしてるんだろう


でもこれで、ブロック外してあることが分かってしまった


バイクで海でも行ってくるって…


何を思ってLINEを入れてきたのだろう






またブロックをかける、その選択肢もあったはずなのに、できなかった


「海の写メ送るね」


それを楽しみに待った


海…すごく癒される




勝手にブロックをかけたことを謝った

彼は何も怒ってはいなかった


もちろん、それなりの理由を並べて、そして気持ちは正直に伝えておいた


楽しかったこと、幸せだったこと、ホントは会いたかったこと


かりそめの世界、でもその世界でアタシは癒されていたことも事実



でも、これだけはハッキリ伝えた

「もう以前のような甘い関係にはならない」


彼からは「はい」とだけ返信があった





その夜、結局電話で話した

アタシとしては友達のように


でも彼は整理できていないようだった


ブロック中にアタシに送ってきたLINEを、再送してくれた


毎日話してるうちに好きになっていったこと

会いたかったこと

アタシを手放したくなかったこと

でも、辛いけど仕方ないと思ってくれたこと

毎晩アタシの声を聞きたかったって

幸せだった

ホントに好きだよって…


届かない気持ちを綴ったのだろう


それを読んで、心がキュンとしてしまった


気持ちを切り替えていただろう、そう踏んでいたアタシは心が揺れてしまった


彼は好きな相手に、友達として扱われる

辛いだろうに、それでも繋がっていたい


そんな彼を愛おしく思ってしまった





あたしの状況は嘘だらけだ

でも彼はそのままの彼


嘘の世界にアタシは浸る


決して会うことはないけど

許されない恋






アタシはまたこの先も繋がることを選んだ

友達として



でも『彼』に恋している


嘘の年、フリー、独り暮らし

職は以前の仕事


ホントのアタシは

年上、既婚、専業主婦





客観的なアタシが言っている

「お前きもちわるいんだよ、バカだろ」